ぼかし肥料

アグリとりの原では、地元黒部の米ぬかを使用したぼかし肥料を作っています。

ぼかし肥料とは?

ぼかし肥の由来は、古くから作物の肥料として家畜の糞尿・米ぬか等に山や田畑の土を混ぜ発酵させて使用されてきました。土で肥料分が薄まることから「ぼかし肥料」と言うようになりました。したがって作り方や中に何を混ぜ込むかなどは、地域や作る人、使用材料など千差万別です。こうでなければならない決まりはありません。

アグリとりの原のぼかし肥料

弊社では有機質肥料として、もみ殻燻炭・米ぬか・油かす・魚分・鶏ふん・有機石灰を使用しています。

肥料の3大要素である窒素・燐酸・カリを含んだ組み合わせを基本とし、窒素成分は油かす、燐酸成分は米ぬか・鶏ふん・魚粉、カリ成分は鶏ふんを中心に配合しています。

カルシウム成分は有機石灰を配合しています。

米ぬかは、微生物の繁殖を促す効果に加えて糖度補充に優れ、また多孔質なもみ殻くん炭との組み合わせにより醗酵促進と微生物の増殖効果が期待できます。

もみ殻くん炭は、弊社では土づくりにおいても積極的に使用しています。
作物の生育しやすい土壌環境作り、及び害虫予防・作物の病気予防・連作障害の予防効果があります。多孔質で酸素や水分を蓄えることから、格好の微生物の住家となりミネラル成分が増えることも利点です。
ぼかし肥料には米ぬか同様、欠かせない資材です。

発酵促進剤ではコーランネオ・乳酸菌・納豆菌に砂糖を加えて使用しています。
良質な菌類・微生物の増殖に活躍しています。

ぼかし肥料の作り方

ぼかし肥料の作り方には嫌気性発酵と好気性発酵があります。
これは空気に十分触れさせて発酵させるか、空気になるべく触れさせずに密閉状態で発酵させるかの違いですが、弊社では大量に作るため、好気性発酵を選択しています。

工程1 もみがらくんたんと米ぬかを混ぜる

弊社での稲作(種にコシヒカリ)で発生する鮮度の良いもみ殻をくん炭に加工し、120ℓに対し米ぬか30kgの割合で混ぜこみます。

工程1
工程1

工程2 ぼかし肥料の材料を混ぜる

乳酸菌・納豆菌ならびに発酵促進剤のコーランネオを加え、発酵鶏ふん・菜種油かす・魚粉・有機石灰・砂糖・水を加え撹拌します。

工程2

工程3 発酵させる

数日間(概ね3日)すると温度が45℃~55℃程度まで上昇し、発酵が始まります。

工程3
工程3

工程4 切り返し作業

55℃程度まで温度上昇が数日続き、その後温度が下がり始めます。40℃を下回った状況で一回目の切り返し作業を実施します。

工程4

工程5 乾燥させる

3・4の工程を三度実施し発酵完了を見極め乾燥工程に移ります。

工程5

以上の工程にて弊社のもみ殻くん炭ぼかし肥料の完成です。

仕込み時期

1月~2月の最も寒い時期を選んで作り込みます。

北陸富山の気候は1月から2月にかけて最も気温が下がり、害虫(ハエやカメムシ等)が一番少なく、害虫が卵を産卵する可能性が低いことからこの時期を選び製造しています。

ぼかし肥料の使い方

ぼかし肥料の使い方はいたって簡単です。
通常の化成肥料などと同じように使用していただいて結構です。

元肥として混ぜ込む際

1㎡につき0.5ℓ程度を目安にして下さい。

もちろん作付け品種によっても異なります。肥料を欲しがる作物にはより多く施肥してください。

ぼかし肥料の特徴の一つが、化成肥料や市販の油かす等と違い肥料焼けしにくいことにあります。
多く施肥したといって初期の根腐れなどは起こりにくいので、安心してご使用になれます。夏野菜はもとより果樹・庭木・盆栽などの肥料として安心してご使用ください。

追肥として使用する際

株元から少し離れた場所に、こぶし一握り程度を土に混ぜ込んで施肥してください。

購入方法

くん炭ぼかし肥料
特殊肥料生産許可書

40L 3,300円(税込、弊社にて販売)

※配送をご希望の方は、オンラインショップをご利用ください。

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